株式会社小山園茶舗 様株式会社小山園茶舗 営業本部 様
静岡のお茶店である小山園様にVMDについてお話を伺いしました。 江戸時代は慶応元年からの創業である同社は、おいしい静岡茶を普段使いやお土産として提供している、静岡県で人気の高いお茶店です。 静岡駅の駅ビル「パルシェ」の1階フロア「食鮮館」改装に伴う店舗改装の機会にVMDを導入していただきました。
当店は今までに静岡駅ビル「パルシェ」食鮮館内の直売店並びに呉服町本店の2店舗について、改装の際にVMDを導入させて頂いております。パルシェ店は店員の努力もあり、既に相応の売上をあげておりましたが、改装により売場が移動することになりました。そこで、場所が変わっても従前のお客様にはすぐに認知頂ける、また新規のお客様には立ち止まって頂ける店舗に改装する必要がありました。
改装後のパルシェ店は、従前のお客様は迷うことなくご来店頂き、また新規のお客様からもご好評を頂いております。元来パルシェ店は「接客」による売上のウェイトが大きい売場です。しかしながら接客出来る人数のキャパシティを超えてしまうと、お客様は他店へ流れてしまう傾向が多くありました。ところがVMD導入後は、接客しきれないお客様でも、当店から他店へ流れることなく、PPやIPを参考にしながら自分で商品を選んで、レジまで持ってきてくれるようになりました。また、従前のお客様からも「わかりやすい」とご評価を頂ける売場になりました。昨年度もパルシェ店は「食鮮館」の年間売上2位の表彰を頂いております。
「接客」により売上をあげてきたパルシェ店のような店舗では、VMDは継続することが大変です。 改装前からパルシェ店は、店舗面積に比べてアイテム数が多く、VMD導入の際に一旦は減らしたのですが、現在はまた元の通りに戻ってしまっております。現在ではひとりでもお客様を逃したくない故に、お客様のご要望に添えるだけの商品を陳列してしまっています。また、どうしても安易な「手書きプライス」を展開しがちなのも問題です。売場にはパソコンとプリンタは用意されていない上に「食鮮館」全体で統一した専用のPOP用紙があるのも理由のひとつです。当店ならではの「接客」志向のVMDを確立するためには、まだまだ問題が山積です。
ありがとうございました。 当社が工夫した点は、商品を家庭用、おみやげ用、健康バラエティ茶・・・と区分したり、ギフトはギフトでまとめたり・・・と選びやすい売場にしたことが買上率をアップさせた要因のひとつでした。