リバイス(売場改善)
「リバイス」(売場改善)とは、売場の再編集のことです。改装や新装と違って、コストをかけずに売場を即日その場で直すことを言います。
私たちVMDの専門家は、売場を5秒見ただけで、どこが改善点かわかります。頭の中に売場づくりの型をストックしていて、いつも改善シミュレーションしているからです。
売場のどこが悪いのか、どう改善したらよいのか、55の型を使ってショップスタッフに説明し、1日以内に参加者全員と共に売場を直します。
リバイス(売場改善)の定義
リバイス(売場改善)とは、お客様目線・ブランド目線・MD目線で、売場を短時間で再編集することです。ゾーニング、什器レイアウト、ディスプレイ、POPなどをその場で変更し、かかっても1日以内で改善を完結します。
目線ごとの改善ポイントは下記になっています。
○お客様目線・・・お客様にとって、快場(買いやすく、過ごしやすく、気持ちよい売場)になっているか
○ブランド目線・・・本部の発信するブランドの世界観を有しているか
○MD目線・・・本部の発信する期ごとのMD計画に沿った、品揃えのビジュアル化ができているか
リバイス(売場改善)の準備項目
どんなことが目的であってもけっこうです。○販売スタッフ教育 ○モデル売場制作 ○売上UP ○現場のモチベーション喚起 etc
店長、販売スタッフ、現場VMD担当、本部販促担当 etc
1時間~1日 ※すぐその場でできることが条件です。
○店舗クリニック時 ○52週MD時のスタート時 ○研修期 etc
○フロア全体なのか ○フロアの一部だけなのか
リバイス(売場改善)の風景
店舗のバックスペースを使用してスタッフにレクチャー。写真を使って、改善点を指摘。
スタッフをチームに分けて各々の売場を改善。
食器売場のリバイスをしているところ。その他服飾、バッグ、日用品売場も直しました。
改善が終わったら、どう売場が変わったのか、顧客目線で解説
リバイス(売場改善) Before After
リバイスのデモンストレーションとして、リユースショップNPOエコメッセ様のリバイスをしました。参加者は販売スタッフの他、一般からも公募しました。
ライザーを使用して、ディスプレイは立体的になっているものの、構成と食器の種類がまちまちでした。左奥には、ファミコンも見えています。
秋色カラーや素朴な色合いの食器を集めて、中央に寄せました。メリハリがついたのと同時に、真ん中の皿がアイポイントになりました。
食器というテーマでは統一しているテーブルディスプレイですが、まとまりがありません。
青い布をテーブルに、白い布をライザーに敷きました。食器の色と合っていて、コントラストもよいです。ライザー上には、地中海ブルーのポットとコップを三角形に展示。テーブルは、真ん中が木製のサラダボールや取り皿。陶器の白いカップと皿類が、左右にシンメトリーに分けられていて配置のバランスがよいです。
バラバラなアイテムが棚の上に載っており、商品フェイスもよく見えません。さながら在庫置き場のようでした。
テーマ「小粋なお出かけスタイル」とし、商品を絞り込みました。上段バッグ、下段帽子・・・とアイテム別にくくりました。しかも、カジュアルとビジネスにテイストを二つに分けて上下棚でコーディネート提案しています。