井之下 紀久子 さんVMDインストラクター
VMDを勉強するきっかけは、どのようなところから来たのでしょうか。
私は、空間コーディネーターとして「インテリア レンブラント」を 飛騨高山で主宰しています。 一般住宅のカーテン、クロス、照明などのコーディネートからスタートし、のちに、アパレルショップ、飲食店、雑貨店舗など、店舗ディスプレイのご依頼を受けるようになりました。
ディスプレイのノウハウの本を読んだり、TVのCM、ドラマ、PV、映画などを見て、ディスプレイの参考にしたりと、アイディアを生むため、独学で日々努力してきました。
仕入れも兼ねて、東京、横浜、名古屋などの百貨店、ショップのショーウィンドウのディスプレイを何件も見て周りました。 ですが、都市でのディスプレイを、そのまま地方で表現しても受け入れられないので、そのお店の特色を引き出す事に力を注いできました。
そんな中、2007年、都心のホテルが主催している 「オリジナル、クリスマスツリーディスプレイコンテスト」に参加させて頂き、グランプリを受賞。これを機に、ディスプレイ事業部「ジリ・リッタ」を設立しました。
2008年には、販売促進に携わる女性でチームを結成、地元でセミナーを開催しました。 ですが、独学だけでは限界を感じていたのと、スキルアップの為にも実践力のある資格が取りたいと思い、ネットで検索する中、「VMDインストラクター」という資格を知りました。それは今の自分に必要だと感じ、初心に返る思いで「売場塾」に入学しました。
売場塾はいかがでしたでしょうか。
私が今までやっていた事は、雑誌や本、またはリアルな現場を直接見て感じるものでしたが、「売場塾」では、その全てはもちろん、プラスαがありました。
ワークショップでは楽しみながらディスプレイを体感することができ、また、その場で先生が手直しして下さるので大変勉強になりました。授業内容は分かりやすく、VMDの現場からの最新情報など興味が湧く講義は、「な~るほど!]と心の中でつぶやく事の連続でした。 次々と当てられる緊張感がある講義は、睡魔に襲われる暇も無い、内容の濃い時間を過ごす事が出来ました。
CADで作成された教科書は立体的なイラストや、カラーでの画像がふんだんに使われていて、とても分かりやすかったです。 また、毎回のセミナー後は他の受講生の方たちともコミュニケーションさせていただき、色々な情報交換が出来て、とても楽しく有意義な時間を共有出来ました。また、セミナーの助講師としてお手伝いさせていただき、よい経験になっています。
バレンタインディスプレイ 高山工芸の春慶塗り直営店
VMDインストラクターとしてのスキルは、どのようなところに生かそうと思っていますか。
スキルアップのため、受講後VMDインストラクターの認定試験に挑戦。岐阜県下で「VMDインストラクター」の第1号となる事が出来ました。
ちょうど「売場塾」を受講している時に、私は「バレンタインディスプレイ監修」のご依頼を受けていました。売場塾で学んだ経験が、すぐに役立ち、お店のスタッフの方がディスプレイしたものを、手直しし、さらにブラッシュアップすることができました。お店の方には大変喜んで頂き、役立てたことをとてもうれしく思いました。ディスプレイを全て一人で行うのは「デコレーター」、教育、指導を出来るのが「VMDインストラクイター」だと言う事を実感しました。今春からの仕事にも生かしていこうと思います。
地方在住だからこそ、地元の活性化の為に、小売店や飲食店に「VMD」を広めたい。 飛騨高山を「快場」にしていく事が今の私の目標です。